“Move ON”アルバム制作秘話。第1回目の Taku 前編では、Taku にアルバムを通じて伝えたいこと、アルバム・コンセプトについて語ってもらいました。後編も引き続き、アルバム制作について。曲作りについて、語ってもらいましょう。
━━━ どんなインスピレーションを得て曲作りしているんですか?
曲が先にできるときと、曲と詞が同時にできるパターンがあって、思い付いたメロディを鼻歌で録っておいて歌詞を当てはめるのが基本かな。
歌詞はその時思いついたことを、自動書記のように書いていくことが多い。
その時日常で感じていることを書いてみたり。

ストーリーを書くのは苦手で、ラブソングを作るのは難しいと思うね。
今回のアルバムにはラブソングが入っているんだけど、曲を聴いてくれているあなたが主人公です。(笑)
長年曲を書いているとだんだん内容が偏ってきているなと思っていて…
殻を破るために、次回は詞先で作曲をしようかな。
そういえば、1stアルバムに入っている「Cloud sky」はめずらしく詞が先だったよ。
━━━ アルバム制作で最も苦労した点、そして最も嬉しかったことは?
何といっても苦労したのは曲作りだね。
ろくな曲が出てこない時期があったし、3分でできたときもあった。(笑)
そうやって出来た作った中から10曲ほどを選んで、メンバーとマネージャーに送ったときに、今までにはない達成感があった。
何かから卒業した感覚というか、うまく言えないけど、新たな旅立ちのような。
制作期間が長かったから、解放された気持ちになっただけかもね。
そう、暖房を入れる季節だったのが、気付いたら冷房を入れる季節になっていたんだ。(笑)
こんなに長い間、曲を作ったのは生まれて初めてだったよ。
最も嬉しかったのは、そうやって生まれた曲たちが形になったこと。
昨日まで存在していなかったものを、生みだせたということ。
毎回思うんだけど、これは神への感謝であると共に、引き寄せられるような魅力的な何かで、陰と陽が存在する地球ならではのことなんだ。わかるかな。
━━━ FIXのファンへメッセージをお願いします。
流されず、諦めず、高みを目指していこうと思います。
FIXをこれからもよろしく!

━━━━ 次回は Susie へのインタビューを掲載いたします。
お楽しみに!



